消防設備士甲種特類の試験について!

国家資格の消防設備士の中で
最上位の資格です。

特殊消防設備の点検・工事ができる資格ですが、
設置されている建物の数が非常に少なく、
現状、
消防設備業を行っている会社ではほとんど使用する機会のない
資格でもあります。

しかし、
持っていれば一目置かれる資格でもあります。

そんな「消防設備士甲種特類」試験について解説させていただきます。

試験日程

甲種特類は、
東京では年3回、
その他の都道府県では年に2回しかありません。

他の類に比べて受験できる回数が少ないのも難易度の高い理由ですね。

詳しい日程については、
こちらをご参照してください。

リンク> 一般財団法人 消防試験研究センター

受験資格

消防設備士甲種1、2、3類のいずれかと

甲種4類、

甲種5類の免状を取得している方です。

試験手数料

5000円です。

合格後は免状申請手数料で2800円。

合格率

平成27年度が16.4%

平成26年度が27.1%

消防設備士試験の中では一番合格率が低い試験です。

出題内容

特類では、
実技試験はなく、学科試験のみとなっています。

学科試験は3科目からなり、

➀火災及び防火に係る知識(15問)

➁各設備の構造、機能及び工事、整備の方法(15問)

➂消防関係法令(15問)

計45問です。

他資格による科目免除等はありません。

合格ライン

各科目、正解率40%以上で

科目全体の合計が60%以上で合格です。

他の消防設備士試験と同様ですね。

出題内容と対策

➀火災及び防火に係る知識

この科目では、
他の消防設備士試験では出てこなかった

・燃焼について(爆発も含む)
・火災の成長過程、進展
・火災の性状
・煙の性状
・火災の予防、防火について
(建物の構造についてや内装制限、材料、防火区画など)
・避難、救助について
・消防隊の活動支援

など。

特殊消防設備は
建物の構造などから
その建物に適した性能を有する設備。
として判断され設置されるので
このような知識が必要になってくるのだろうと思います。

建築出身の方や「危険物取扱者」を取得している方は
ある程度なじみのある内容ですが、
それ以外の方だとほぼ初めて目にするような内容だと思います。

ただ、
燃焼、火災、煙などイメージしやすいものばかりなのでそれほど難しい内容ではないと思います。

➁各設備の構造、機能等

この科目では、

1類、2類、3類、4類、5類の範囲から
それぞれ2問ずつ出題されました。

それから、
消火活動上必要な施設の

排煙設備、
非常コンセント設備、
誘導灯、
連結送水管、
連結散水設備

からそれぞれ1問ずつ出題されました。

テキストに載ってない範囲だったのでかなり面食らったのを覚えています。
注意してください。

非常に広範囲な上、
消火活動上必要な施設からも出題されるので、
苦手な類の内容は捨ててしまうのも手かもしれません。

誘導灯は、
かなり設置基準が細かくあり覚えるのが大変なので、
時間がない方は捨ててしまいましょう。

比較的簡単な非常コンセントや連結送水管などはしっかり覚えることを
おススメします。

➂消防関係法令

ここはサービス問題といってもいい範囲です。

他の類で勉強したものと同様の内容が出ますので、
ここでしっかりと得点を稼ぎましょう。

危険物施設や危険物についても範囲に入っていますが、
出題数も少なく、
また内容も覚えづらい複雑なものなので捨ててしまっていいと思います。

まとめ

➀火災及び防火については、
イメージと結び付けて時間をかけて勉強しましょう。
実務に役立つ部分もたくさんありますので
試験だけの為に暗記するのではなく自分に投資する感じで勉強できればと思います。

➁各設備の構造、機能等については、
非常に広範囲なため、苦手な類は捨ててしまうのも手です。
消火活動上必要な施設についてもしっかり勉強しましょう。
(誘導灯の範囲は捨ててしまっていいと思います)

➂消防関係法令
ここでしっかり得点を稼ぎましょう。
出題数が少なく内容が複雑な危険物の範囲は切り捨ててしまいましょう。

以上、
消防設備士甲種特類についてでした。

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