ペニシリンとは?抗生物質の歴史!

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世界で初めての抗生物質、
「ペニシリン」。

20世紀でもっとも重要な発見のひとつでもある、
このペニシリンについてご紹介したいと思います。

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失敗が生んだペニシリン



1920年、
イギリスの細菌学者であるアレクサンダー・フレミングは
研究用の化膿菌(かのうきん)を培養している時、
培養用のシャーレにアオカビが入ってしまっているのを見つけました。

異物が入ってしまっては培養はうまくいきません。
フレミングは落ち込みました。

失敗したシャーレを片付けようと手を伸ばすと・・・。

あれ?

シャーレの中で不思議なことが起こっていました。

アオカビの付着した周りだけ、
化膿菌が繁殖していなかったのです。

「これはどういうことだ?

もしかするとカビには菌を殺す作用があるのか?」

フレミングの考えは的中し、
1928年、
世界初の抗生物質、「ペニシリン」の誕生となります。

アオカビの学名・ペニシリウムからその名が付けられました。


その後、
フローリーとチェインによってペニシリンの実用化にこぎつけます。
発見から実用化まで10年以上かかってしまいましたが、
第二次世界大戦で多くの負傷者を感染症から救うことになり、
1945年、フレミング、フローリー、チェインの3人はノーベル医学・生理学賞を授与されます。


まさに、
失敗は成功の母と呼ぶべき事例のひとつです。


その後、
カビの研究が世界中で盛んに。
さらに効果のある抗生物質や結核の特効薬などが発見されることになります。


ペニシリンの効果



ペニシリンは、
・梅毒
・咽頭炎
・中耳炎
などに効果がありますが、

1946年、
生まれたばかりのペニシリンの効果を検証する為、
グアテマラで凄惨な事件が起こります。

アメリカ合衆国政府によって、
梅毒の菌を集団接種させるという人体実験が行われたのです。

アメリカでは梅毒など性感染症の広がりが問題となっていた為です。

本当に恐ろしい事件です。


抗生物質の効果



ペニシリンの発見から、
様々な製薬会社が抗生物質の研究に取り組み始めました。

日本もその一翼を担い
梅沢濱夫博士がその名をよく知られています。

抗生物質は、
人間に害を与えることなく
細菌に対してのみ毒性を有するので非常に使い勝手の良いものでした。

副作用も、
当初は人体に対して良い働きをしてくれる細菌を殺してしまうくらいで、
お腹を壊してしまったりといった軽いものでした。
(僕も抗生物質を飲むとお腹を壊してしまうので、ビオフェルミンが欠かせません)



しかし、
徐々にその副作用が大きなものとなっていきます。

抗生物質を飲むことにより、
身体の中の細菌は殺され、細菌性の病気は治っていきましたが、
少数の生き残りが出てくるようになりました。

この生き残った細菌は、
抗生物質に対する耐性を身に着けはじめ、

やがて、
抗生物質の効かない耐性菌が生まれてしまったのです。



病院で抗生剤を処方される際、
必ず飲み切ってくださいと言われた経験はありませんか?

実はこの耐性菌が原因なのです。

中途半端に体内の細菌を殺してしまうと、
生き残った細菌は抗生剤に耐性を持ってしまうことがあるんですね。


新しく抗生物質が生まれるたびにこの耐性菌も誕生します。

人間と細菌のいたちごっこです。

いずれ抗生物質の一切効かない細菌も生まれてしまうかもしれません。
そうなってはもう取り返しのつかない事態ですね。


身体が弱っていると感染しやすいようなのと、
日本よりも海外で症例が多いようなので
衛生環境の悪い場所や食べ物には気を付けましょう。


気になる方は厚生労働省のホームページでも確認できますので。
リンク> 厚生労働省、多剤耐性菌について

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