消防設備士試験について!費用や合格率は?

消防設備士を全類取得の僕の経験から、
消防設備士資格試験の対策をご紹介していきたいと思います。

得点の取りやすい部分、
注意が必要な部分がありますので、
ぜひ読んでいただければと思います。

まずは消防設備士試験について。

試験日程

日程は、
1年の内、前期後期で分かれています。

東京は他の都道府県に比べてかなり試験回数が多いです。

都道府県により実施時期に違いがありますので、
1年の内にすべての試験を受けることも可能です。

詳しい日程については、
こちらをご参照してください。

リンク> 一般財団法人 消防試験研究センター

受験資格

乙種については誰でも受験できますが、

甲種は規定が厳しく、

・大学や高校で機械、電気、建築等の学科を卒業した人。
・乙種消防設備士の免状交付を受けてから実務経験が2年ある人。
・電気工事士等の資格を持っている人

などです。

工業系の学歴がない人は、比較的簡単な電気工事士の資格を取るのが
一番早いかもしれません。

試験手数料

甲種消防設備士試験は5000円。

乙種は3400円。

合格後は免状申請手数料で2800円。

勉強用のテキストも買わなければならないのでなんだかんだ10000円近くかかってしまいます。

合格率

甲種は、

全体的に20~30%ほどで
2類や5類が若干合格率が高いです。

乙種は、
30%前後が大半で
7類は50%以上とかなり合格率が高くなっています。

出題内容

学科試験は3科目からなり、

➀消防関係法令(甲種は15問、乙種は10問)

➁各設備の構造、機能及び工事、整備の方法(甲種は20問、乙種は15問)

➂1、2、3類は機械又は電気に関する基礎知識(甲種は10問、乙種は5問)
5、6類は機械に関する基礎知識(甲種は10問、乙種は5問)
4、7類は電気に関する基礎知識(甲種は10問、乙種は5問)

甲種は計45問、乙種は計30問です。

実技試験は、
鑑別試験が5問

甲種はさらに製図試験が2問追加されます。

※消防設備士甲種特類だけ試験が異なります。

試験科目の免除

他の類の消防設備士を持っている方、
電気工事士等の資格を持っている方は
共通法令部分、機械又は電気に関する基礎知識の一部免除があります。

合格ライン

学科試験は、

各科目、正解率40%以上で
科目全体の合計が60%以上。

実技試験は
正解率60%以上で合格です

各科目について簡単に解説していきたいと思います。

法令部分の解説

法令部分は、
各類共通の部分と個別の部分に分かれています。
甲種・乙種両方とも共通部分の得点配分の方が高いです。

そして、
この共通部分は内容が簡単で非常に得点しやすいです。

なので、
簡単な共通部分が満点なら
個別部分は0点でも科目合格可能です。
(全ての試験で同じ内容がでますので狙わない手はありません)

他の種類の設備士を持っていると
この法令の共通部分は免除できることになっていますが、
次に説明する機械・電気の科目が不得意でなければ免除はやめましょう。

機械・電気の基礎知識の解説

この科目は、
出題される問題は全て基礎的なものばかりですが、
内容が非常に広範囲に及ぶので注意が必要です。

甲種で10問中4問、乙種で5問中2問の正解が必要なので
気を抜くとこの科目で不合格になることもあります。

電気工事士・電気主任技術者をお持ちの方は
免除をお勧めいたします。

また、
この科目はそれぞれ類ごとに内容が変わります。
具体的には1、2、3類は電動機に関する範囲が加わったりします。
4類が受かったから電気は大丈夫と思わないで別の問題が出題されると
思ってください。

各設備の構造・機能等の解説

こちらは、
問題数が多く得点を稼ぎやすいですし
幅広く出題されるので
苦手なものは捨ててしまっても問題ないと思います。
(同じ問題が4~5問出るわけではないので)

実技試験

実技試験は
1年間に数回ある試験のうち、
問題内容が簡単な時と難しい時があるみたいです。

運にも左右されてしまう範囲ですが、
記述式の問題がありますので
暗記ではなく、できるだけ理解するところまで目指したいところです。

特に製図試験は
理解できないものに時間をかけても
中途半端な記憶では配線図や配管系統図は書けないと
思いますので、得意な部分を完璧にするようにするのがベストかなと。


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